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雪降れば降り積む程に音消ゆる
旅の風唯渦為して道迷ふ
埋もれたる枝に纏わり珠と為り
明日の行く末夜と論ずる
小雪散る舗道に伏せる丸い背の
老いた人らの手に袋
寄り添う如き語らいつ
軽い音立つ空き缶の山
忙しげに腕振り歩く小太りの
ご婦人巡る団地裏
だらだら歩く我が前に
闇の中から驚かす
そんなに生きたいか
そんなに生きたいさ
そんなに生きたのに
そんなに生きたいか
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一塊の細胞(セル)は流れむ
古の人が詠みたる河の泡
澱みたる者沈み行き
清き軽きは空に行く
源微かに地の奥の
密やか極むる堅い岩
滲みい出るは眩さに
色さへ見えぬ透過なれ
大河を目指し奔流に
迸りたる泡の群れ
疾風怒濤と呼ばれしは
天の色成す猛きもの
果てに在る先確かめん
闇に遭うても挫けん也
然るに大河は無言なれ
黙して星を指しつるは
知るべし己の行き先を
帰すべし天と地の岩に