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泥に滑りつつ上る
屋上の隅に硝子砕け広がる
雨を避け目を細め
遠く地を眺む皆霞み朧なる
轟音去る黒い空
空ろに見えれど雲は風に常に流る
確かに日はそこに在れど
手に映る影は指す事も無し
厳かにも見ゆ水落つ石の道に
老いた者車押しゆるり歩き出す
鉄を積む蛇の如き腕伸ばし
静かに機動す青き男の群れ
始まりも終わりも何処在るらむ
額に手かざせばほんの一日は過ぐ
軒並べる家々は囲みの内に潜み
気だるい湿気ただ沈み蒸し
生き物はかくして世に浮かび漂うのみ
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