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プロフィール
HN:
あさな・にすい
性別:
女性
職業:
お仕事のヒト
趣味:
ぐーたら。
自己紹介:
棺おけに片足突っ込みつつあるお年頃。
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羽毛の如き柔らかな緩衝材
我が体躯の周り張り巡らす
遠きに在りても君は天も斯く也
温かに音も無くきりきりと絞め
見えもせぬ触れもできぬ細かな網
この首にこの背中にこの脚に
まといつくも妙に重さは感じぬ
外に向かう扉は静かに開け放たれり
人はこちらを眺め笑いかけり
されど我が外出の自由はあるか否か
網は棘となって身に常に添う
君は知る振りほどき駆けだすなら
混沌と寒さの中にただ堕すこと
今この時も仏の顔で
掌にあるふわりとした塊愛(め)で
日が昇り日が沈むを感じたり
羽毛は我が肌よりもがれし
いずれ絞殺されしも気付かず
老いさばらえしも知る事も無し
生まれい出る日より百年も経る

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雪解けの北の春にて
あたたかな部屋に隠れたり
厳格頑固なる若き兄の元
消される宿命の命密かに身篭りて
すすめられたる酒の匂ひに咽たり

清しい街の中ひとり彷徨い
場違いな吐き気を感じ蹲る
死を賭す愛は激しく薄れつつ
事知らず兄は我が体躯を労われり

失望と怨恨の内に望み無き苦痛に撃ちのめさる
野太き男は金差出しため息吐くのみ
風舞う兄の広大なる学舎歩きまわり
明日死のう今日死のう明後日死のう

天罰得るべき己はしぶとく
天賦ある兄は疾うに夭折せり
父たる慈愛我に与へし
深き知性と可憐さを求めたり



月日経て愚かなる我は再びすべて失い
縋るもの無き汚濁の街を彷徨い
兄の懐に帰らむとや
知らぬ年嵩の雄にい抱かれぬ

望みは最早無かりけむ
天仰ぎても聖水は濁りたる
路上舞う塵にも似る意味失いたる心
舗装されし乾きたる道
霧の中にて山さへも見ず
裏ぶれて人眺め橋に佇む



目覚めれば可愛げなる男(お)の子
邪気入る隙無い清い眼(まなこ)持つ
するすると背は伸びて腕長し
失望に震える我が身い抱き寄す

「悪しき夢は今去れり」
男(お)の子は曰く落涙に咽び
我が髪白き手で撫でたる
かつて知らぬ埃のみの街にて
その儘手を取りて山目指し道定む

足取り重き我を振り返り待つ様
雅な音成し眼前にあり
恩寵はすでに顕れたり
憩いは内に在りと示したる

「君知らず哉かつてその胎内に在りしを
我は憶ゆ遥かな北の風景
君が悲愴を共に負わむとせり
生まれいずるは総て其れなり」

諍いや憎しみの翳浮かびたる
人々の内の渦見るや
唯焦点は間近のみ
終に空観る時は無し

怒り震える額には
澱み顕れ泥投ず
声色濁り聞く者に
この世の澱を感じさす

眺めれば掌温し人である
事否めざるかな
己が頬に広げ当てるに
氷解した怨恨の屑がひらり落つ

禍禍しき眼前の表層
求めよ内なる塊
身は実に外界と境目無く
己が意識は世界の核也

深く息する時器の怒りは去り
猛々しき獣の怨嗟に
注ぐは恩恵の涙のみ
闇を負ひ包みけむ慈雨
果ては大海まで流し入ぬ哉

睨む如く構えたり
野良犬も斯くや幼き青年
月日経た日に頭下げしは
新た生え初めたる眉に似て芳し


繰り返されむ果て無い逢引
蜜に満ちた頬持て怒りたる男
夜陰に忍び来る女待てし闇の影
世に身を盾とせむ
生気無きは祟りにも似る


精彩あり姉を誇り微笑む人
過酷な生い立ち口にせし時
凛々と声響かす
汗滴る顎に痛ましき健気在り





職場の若い人。
ヤンキー上がりの子も立派に上司に頭を下げるように。
剃っていた眉も復活して。

職場恋愛の若い人。
誰も責めないにも関わらずこそこそと逢う様子
いじましく情けなし。
爽快系の青年はすっかり女に生気を吸い取られ
呪われたように仕事に身が入らず
諭した上司に暗く反抗する。

若きエリートの青年。
前途洋洋のその影に
10代から養う親兄弟が何人も。
恋愛さえ叶わない青年の楽しみはどこにあるか
高校を自活して卒業したことを事も無げに語る
清い目は、彼が苦労から卑屈より誇りを得たことを明らかにしている。
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